#04 大澤美保 長野県佐久市望月地域担当

豊かな農と食のある地で自分のペースで暮らす

駆け抜けた一年間!ですね。与えらたミッションにそって、とにかく何かやらなきゃ、という感じでした。望月に来た直後は、地域の方々に対して緊張していたところがありました。でも、いまはもう誰とでも打ち解けて、近所のカフェで常連さんと世間話をしたり、農家さんのところを直接訪ねて野菜を買ったりしています。望月に住んで、身近な方々とコミュニケーションをとりながら暮らすことは楽しいです」

この7月で任期2年目を迎えた大澤さん。ミッションは、荒廃農地の再生と伝統食の継承支援。望月地域で活動する団体や、農事組合法人「結農園」などと連携し、地元野菜を楽しんでもらうためのランチ会や、多世代交流を目的とした料理教室などを企画している。

2017年12月開催。『英国のふるさとの味のチャトニー&えいっこの会の蕎麦とエゴマ料理〜大人の昼のクリスマス会』のツリーサラダ。望月産の野菜がふんだんに使われている。

「レストランを経営していた頃もそうでしたが、無理をせず自分のペースを保っていくのが私のスタイル。いまも、イベントとしてランチ会を開催し、出た収益で次の会へと繋げていくのが基本です。持続可能であることが大事、借金は絶対しません! また、望月や佐久地域は、多彩な食材が手に入りやすい土地だと思います。食に関しての意識が高い方も多い印象ですね」

地域とつながることで自分のスキルが活きる

食に関する活動のほか、グラフィックデザイナーの職歴を活かした仕事もこなす大澤さん。農産物加工品のパッケージや、9月1日に望月の春日地区で開催予定のイベント『ツキヒトマルシェ』のチラシも手がけた。
結農園が生産・加工・販売し、大澤さんがラベ
ルデザインを手がけたえごま油。売れ行きは好調だという。

「地域とのつながりのなかでデザインの仕事をいただくことも増えてきました。絵を描くことも好きなので、望月で自分のスキルが活かせることは嬉しいです」

「望月の子育て世代を中心に結成された団体『もちづき ツキ・ヒト満ちる プロジェクト』のみなさんなど、想いを共有して一緒にイベントを盛り上げてくれる仲間が集まってきていること、とても心強く感じますね。将来的には自分の畑を持ちながら、不定期でもレストラン経営のようなことができたら楽しいなと考えています。夏場の農作業は強い日差しや草刈りとの戦いですが、くじけず地道に頑張っていきたいです」

 

2018年11月20日