百笑農房

百笑農房san

岩瀬 司さん/愛知県出身
就農5年目 実家はイチジク農家であるが、自分は違う土地で、違う形の農業がしたいと考え、佐久市 に研修の後、就農した。
岩瀬 玉玲(ユーリン)さん/兵庫県出身
就農 5年目 佐久市のスキー場でインストラクターをしていた経験がある。その後、北海道に住んでい たが、司さんとの結婚を機に長野県へと再び移住してきた。

こで紹介するオレンジチェリーは、食用のほおずきで、チェリーのようなかわいらしい見た目と、甘みと酸味を持ち合わせた濃厚な味わいが特徴です。今年は3反の畑に1200本の苗を植え、およそ2トンを収穫する予定。百笑農房では、「野菜を通じて私たちにしかない笑顔・感動・驚き」を届けるをモットーとしている。

想像以上の美味しさ! 食用ほおずきとの出会い

オレンジチェリーを作ることに なったきっかけは?

実の外側についているガクが緑からオレンジに変わってくれば採りごろ。
実の外側についているガクが緑からオレンジに変わってくれば採りごろ。

司 ・佐久での農業体験ツアーがあって、参加しました。そこで水が綺麗、 晴天率がいい、気温差があるということを知り、ここでやっていくのがいいかなと思いました。最初の頃はズッキーニ、ミニトマト、レタス、試験的に食用ほおずきを作っていました。ただこの地域は 有機農家が多く、栽培している野菜も似てくるので、他の人と違う 野菜を作っていく方向に舵を切っ ていきました。それからは食用ほおずきを主体に栽培していくようになりました。

実を守っているガクは陽にあてると透けるほど薄い。
実を守っているガクは陽にあてると透けるほど薄い。

ユーリン・そもそも食用ほおずきを栽培するきっかけは、佐久市で開催された栽培講習に参加した時に、 講師の先生が苗をもってきていて、「余っているから、作りたい人は持って帰って」と言われたので、 めずらしいものが好きなこともあって試しに持ち帰って栽培したのが始まりです。

最初は収穫のタ イミングも分からずにいたのですが、綺麗なオレンジ色になった実 を食べてみたときに、想像以上の美味しさに電気というか衝撃が走りました!

食用ほおずきの可能性

生い茂った葉と茎は生き物たちの快適な休憩所。無農薬だからこその風景。
生い茂った葉と茎は生き物たちの快適な休憩所。無農薬だからこその風景。

司 ・移住前に食用ほおずきを食べたことがあって、その時は美味しいけど自分で作る物ではないなと思っていたので、正直妻が苗を持ち帰ってきた時は「これを作るの?」と思いました。

でも、出来たものを食べてみると、以前に食べたものとは種類も違うこともあ り、美味しかったので「これなら栽培する量を増やしていけるな」 と思いました。とはいえ、最初の頃は販売先の業者も食用ほおずきをよく知らなくて、これ売れるの? と不安を抱いている感じでした。

でも味を見てもらうと納得していただき、個人としては都市部を中心にほおずきの認知度が少しずつ上がってきている感じがあります。 置いて頂いてる販売店さんには、 どんな所でどうやって作られてい るかや、自分たちの野菜づくりへの想いを伝えていただくようにしています。

オレンジチェリーの特徴としては、大粒の品種で、甘さはあるけど酸味もあるので、スッキリとした甘さに感じると思います。追熟をさせるとマンゴーのような濃厚さやバニラに似た香りが出てきます。あとは、他の果物と違って1 つの茎から採れる期間が数カ月と長いので、時期によって味が変わるのが楽しめると思います。

オレンジチェリーと共に

農業を続けるにあたり、モチベーションになるものは何ですか?

収穫されたオレンジチェリーは実が大きく、爽やかな甘い香りを放っている。
収穫されたオレンジチェリーは実が大きく、爽やかな甘い香りを放っている。

司 ・始めたころは苦労はてんこ盛りで、睡眠時間が短いとか、明けても暮れてもズッキーニばかり見ている ( 笑 ) などありました。それでも一生懸命やっていると地域の方が手を差し延べてくれたり、畑を貸してくれたりと、地域の人に支えられてやっていることを実感しています。

あとは、お客様に美味しいと言っていただけるだけで寝不足も飛んでしまいますよね。

ユーリン ・私は野菜作りは家庭菜園レベルで出来ればいいかなと思っていました。でも、オレンジチェリーに出会ったことで、これをずっと作っていきたいなと思えたことと、長野県内で農業関係に従事している女性が登録するNAGANO農業女子と言うグループがあるのですが、同じ環境で働いている人たちが苦労しながらも自分らしく生きているのを見ると、それだけでモチベーションになりますね。

百笑農房のこだわり

百笑農房のオレンジチェリーは無農薬栽培で、数少ない有機JAS認証を取得 されています。毎年土壌検査を行い、過剰な肥料が蓄積しない施肥設計を行ったり、オレンジチェリーの残渣を土壌に還元して環境(土壌)の負荷を軽減するとともに循環させることで、次年度のオレンジチェリーにさらに適した土壌になるような改良がされています。

そして、「塩ほおずき」という味の濃いオレンジチェリーをお届けできるように、海から一番遠い信州佐久望月で、二人の故郷である瀬戸内海の海水を使った栽培にチャレンジしています。海水に多く含まれるマグネシウムは光合成の原料になるのです。今できる最大限の「愛情 と手間暇」をかけて栽培しています。

百笑農房の商品紹介

百笑農房の商品紹介

百笑農房

  • 基本情報
    • 岩瀬 司、岩瀬 玉玲
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  • 取り扱い商品
    • オレンジチェリー、レタス、ポップコーン、 白瓜、カモミール
  • 販売先
    • スーパー、有機野菜専門店、インターネット 販売サイトなど全国を対象に販売
      有機 JAS 認証
2019年12月14日